アメリカ英語とイギリス英語の違いは?単語のスペルや発音の違いを解説!

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What is your favourite food?

(あなたの好きな食べ物は何ですか?)

この英文を見て、あれ、何か違和感がある、と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

その違和感の正体はおそらく “favourite” のスペルではないかと思います。

私たちが普段使うのは favorite ですが、実は favourite もスペルミスというわけではなく favorite と同じで「お気に入りの」という意味の正しい英単語になります。

ではなぜ同じ英単語にも関わらずスペルが異なるものが2つあるのでしょうか?

それは英語には大きく分けてアメリカ英語(American English)とイギリス英語(British English)の2種類があるためです。

この記事ではアメリカ英語とイギリス英語のスペルや発音の違いについて解説します。

日本の英語はアメリカ英語が中心

アメリカ英語とイギリス英語の違いについて解説する前に、私たち日本人がどちらの英語に慣れているかというと、答えはアメリカ英語です。

私たちがこれまで学校の授業で習ってきた英語は基本的にはアメリカ英語になります。

皆さんもご存知の通り、日本は歴史上アメリカの影響を大きく受けており、あらゆる面でいわばアメリカナイズ(Americanaized)された国です。

その日本で英語の授業が行われるとなると、アメリカ英語が元になるのは必然的ですよね。

一方で、世界的に見るとイギリス英語が圧倒的に多数派です。

イギリスに地理的に近いヨーロッパはもちろん、イギリスの旧植民地が多いアフリカやアジア、そしてオーストラリア・ニュージーランドなどは全て使用される英語はイギリス英語が中心となっています。

反対にアメリカ英語が中心となる国は日本、カナダ、フィリピンくらいであるため、日本はその点で少数派に属していることになります。

ただし、アメリカ英語とイギリス英語については英語の種類が異なるというだけであり、どちらがより優れている、多数派の方が良いなどといったことは一切ないという事は認識しておいて下さいね。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

それではアメリカ英語とイギリス英語の違いは具体的にはどこにあるのでしょうか?

違いとしては大きく分けてスペル発音の2つがあります。

ここからはそれぞれの違いについて詳しく解説します。

①スペルの違い

アメリカ英語とイギリス英語の1つ目の違いはスペルです。

この記事の始めにも favourite という単語を一例として挙げていましたが、アメリカ英語とイギリス英語では単語の語中・語尾を問わず単語の一部が異なるケースが下記のようにいくつかあります。

1.アメリカ英語「-or」⇔ イギリス英語「-our」

例:color⇔colour(色)、honor⇔honour(名誉)、behavior⇔behaviour(行動)

2.アメリカ英語「-er」⇔ イギリス英語「-re」

例:center⇔centre(中心)、theater⇔theatre(劇場)、meter⇔metre(メートル)

3.アメリカ英語「-ize」⇔ イギリス英語「-ise」

例:organize⇔organise(組織する)、recognize⇔recognise(認識する)、realize⇔realise(理解する、実現する)

上記で対となっている単語は、それぞれスペルの違いこそありますが意味は全く同じです。

アメリカ英語に慣れている日本人にとっては、こうしたスペルの違いの法則があるということを知らなければ、初めてイギリス英語の単語を見た際には違う意味を持つ別の単語と思ってしまうかもしれません。

実際に上記以外にもスペルの異なる単語はたくさんあるため、アメリカ英語とイギリス英語をそれぞれしっかり見比べて、違いを一つずつ覚えていくことが大切です。

今までよく分からなかった単語が実はイギリス英語だったということもあり、そういった自分なりの新しい発見があればさらに楽しく英語を学ぶことができると思います。

②発音の違い

アメリカ英語とイギリス英語の2つ目の違いは発音です。

発音の違いにも様々なものがありますが、代表的なものはr」と「t」の発音の仕方です。

単語の末尾や子音の前に「r」が来る場合、アメリカ英語では「r」を舌を巻いて発音しますが、イギリス英語では「r」を舌を巻かずに長母音のように伸ばす発音となります。

例えば「bird」という単語では、アメリカ英語では「ヴァード」と舌を巻いてある意味英語らしく発音しますが、イギリス英語では「バード」と「r」をこもらせることなくシンプルに伸ばす音として発音します。

(例)その他の「r」の発音の違い

単語 アメリカ英語 イギリス英語
here ヒヤー ヒァー
your ユゥァー ユァー
star スタァー スター

また、アメリカ英語では「t」の発音が「d」や「r」に近い発音になるのに対して、イギリス英語ではしっかりと「t」を発音します。

例えば「water」という単語では、アメリカ英語では「ウォラー」と「t」をはっきり発音せずに「r」に近い発音をしますが、イギリス英語では「ウォター」とはっきりと「t」を発音します。

(例)その他の「t」の発音の違い

単語 アメリカ英語 イギリス英語
letter レラー レター
better ベラー ベター
party パーリィー パーティー

カタカナで書くと少し分かりにくい部分もありますが、これらの点を意識して実際にそれぞれの単語の音声を聞いて頂ければ違いが明確に分かるのでぜひ試してみて下さい。

また、その他にもアメリカ英語とイギリス英語ではアクセントの位置やイントネーションが異なる単語や言葉が多々ありますので、それらもスペルの違いと同様に留意して学んで頂ければと思います。

アメリカ英語は関西弁?

最後に余談です。

今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いについて簡単に解説をしてきましたが、この違いを日本人に分かりやすく伝えるために日本語に置き換えたとすると、

アメリカ英語は関西弁、イギリス英語は標準語

と捉えて頂ければと思います。

これは、ここまで解説を読んで頂けた方にはお分かり頂けるかと思いますが、使用している人口や地域の数の観点から、圧倒的多数派のイギリス英語は標準語で、少数派のアメリカ英語は関西弁となるということです。

標準語と関西弁は同じ日本語ですが、同じ意味の言葉でも別の表現方法になったり、発音やイントネーションが異なったりすることがありますよね。

例えば、感謝の意を表す言葉としては、標準語では「ありがとう」となるのに対して、関西弁では「おおきに」となります。

また発音の違いとして、例えば「あくび」という言葉では、標準語では「あ」にアクセントを置いて「あくび(↘︎→→)」となるのに対して、関西弁では「あくび(↗︎→↘︎)」となります。

こうした標準語と関西弁の違いが、アメリカ英語とイギリス英語の違いに似ているということを頭の片隅にでも置いておいて頂ければと思います。

まとめ

今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いについて簡単に解説しました。

英語を勉強する私たち学習者の立場からしてみれば、同じ英語にもかかわらずスペルや発音が異なるなんて、覚えることが多くなるだけなのでやめてほしいという感じですよね。笑

ただそれはそれで言語の奥ゆかしく、面白いところという考え方もできます。

ぜひそうしたアメリカ英語とイギリス英語の違いも自分なりに感じ、楽しみながら英語の勉強に取り組んでいって下さい!