日本人の英語は通じない?話せる割合は?日本人の英語力について解説!

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まさに今、世界中から非常に大きな注目を集めている国がありますが、それがどこの国であるか皆さんはお分かりになりますでしょうか?

どの時代も強力なリーダーシップで世界を引っ張るアメリカ、EU離脱という大きな決断をして新たな道を進むイギリス、その規模の大きさで近年世界経済の中心となっている中国。

しかし、世界が注目しているのはこれらの国ではありません。

ありとあらゆる国を差し置いて、今最も注目を集める国こそ私たちの日本です。

日本は近年その特有かつ独特の文化と魅力で世界中の人々を惹きつけ、多くの外国人が観光や移住を目的として訪れる国となりました。

しかしながら、外国人を迎え入れる側の日本は準備万端なのかというと、実際のところそうとは言い切れない部分があります。

その理由の一つが日本人の英語力の低さです。

この記事では、日本人の英語力について、現在のレベルと今後の展望を様々な背景を含めて解説します。

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日本人の英語力は世界的に見ても低い

「日本人は英語が苦手である。」

これは日本人の英語力について最もよく述べられる結論の一つです。

私たち日本人にとっては少しもどかしい気持ちになりますが、その一方で日本を訪れる外国人も日本では英語が通じにくいということを感じているかもしれません。

では、実際に日本人の英語力はどれくらいのレベルなのでしょうか?

世界各国で語学学校を展開するスウェーデンの会社 EF Education First が集計したEF英語能力指数(第2020版)のレポートによると、世界の非英語圏の国における2020年度の英語能力ランキングにおいて日本は100か国中55位という結果になっています。

(ちなみに、このランキングの上位は、1位がオランダ、2位がデンマーク、3位がフィンランドとヨーロッパの国が占めています。)

日本は中位を下回る順位であることから、日本人の英語力は決して高くないということが分かります。

また、それをさらに顕著に表しているのが地域をアジアだけに限定したときの日本の順位です。

日本はアジアでは24か国中9位で、一見すると良い順位に見えますが、実際はそうではありません。

それはなぜかと言うと、アジアでトップのシンガポールをはじめ、フィリピンやマレーシア、韓国、中国、インドといった国が日本よりも上位に位置しているのに対して、ベトナムやスリランカ、カンボジア、ミャンマーなどが日本よりも下位となっているためです。

つまり、アジアの中でも経済的に恵まれ、教育体制も十分に構築されている先進国の中においては日本は最下位にあたるということを意味しており、それほど日本人の英語力は他国と比較して低いということになります。

日本人の英語は通じない?

これに関しては政府をはじめとした公的機関によるデータは存在しないのですが、日本人の中でいわゆる英語がペラペラの人(不自由なく自分の話したいことを伝えられて相手の話すこともしっかりと聞き取れる)の割合は一般的に1%と言われています。

この割合から考えると、日本人は英語が話せないと言っても全く過言ではありません。

また、日本人の場合は英語が話せないということに加えて、英語が通じにくいという側面もあります。

これは日本語と英語が言語学的に発音の仕方や文の構造が大きく違うためで、スペイン語やドイツ語のような比較的英語と似た言語を母語とする人に比べて、日本語を母語とする日本人は英語が発音しにくかったり文法を理解するのが難しかったりします。

そのため、外国人からすると日本人の英語はなまりやクセがあるように感じられるため、日本人の英語は聞き取りづらく、場合によっては通じないと言われてしまうこともあります。

先ほどの世界の英語能力ランキングの現状を鑑みても、日本人は英語力を全般的に伸ばしていく必要があると言えそうです。

国際的なビッグイベントを控える日本

このように英語力の改善が必要不可欠となっている日本ですが、一方では世界から非常に大きな注目を浴びている国となっており、そこには大きく分けて2つの理由があります。

まず1つ目の理由は、国際的なビッグイベントの開催を近い将来に控えていることです。

皆さんもご存知のように、現在世界に蔓延する新型コロナウイルスの影響で1年延期となってしまいましたが、2021年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催される予定です。
さらに、2025年には大阪で万国博覧会の開催も予定されています。

あらゆる競技のトッププレイヤーが集い、最高の舞台でしのぎを削る、全世界で最も大きなスポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピック。
そして、世界各国がその独自の文化や最先端科学技術の成果を展示する、国際的規模の産業見本市である万国博覧会。

これらの世界的なビッグイベントを短いスパンで連続して開催する日本は、世界から自然と目を向けられる存在となっています。

伏見稲荷大社(京都府)

外国人を惹きつける日本文化

2つ目の理由は、外国人の日本文化への関心の高まりです。

外国人に対して日本のイメージについてインタビューをしているテレビ番組を観ると、必ずと言って良いほど「サムライ」と答える方がいますよね(笑)
これはこれで昔の日本のイメージを印象深く持って頂いているということで良いことだと思います(笑)

その上で、現代の日本文化が多くの外国人の関心を引き寄せているのも事実です。

例えば、京都・奈良に代表されるような寺社仏閣や古き良き町並み、お寿司・天ぷらをはじめとしたユネスコ無形文化遺産にも登録された和食、そして着物や織物・陶磁器などの伝統工芸品などはまさに日本文化です。

加えて、最近ではアニメ・マンガといった作品や秋葉原を発祥とするオタク文化などの日本のサブカルチャーが世界的に高く評価されており、今や新たな日本文化として世界各地で多くの人気を集めています。

このように、新旧問わず魅力的な文化を持つ日本が世界の注目を集めるのは、私たち日本人にとっては非常に誇らしいことですね。

外国人旅行者数は年々増加している

上記のグラフは、日本政府観光局(JNTO)がまとめた年別の訪日外国人旅行者数の推移を表すデータです。

グラフからも見て取れるように、日本を訪れる外国人は年々増加しており、2019年度の訪日外国人旅行者数は3,188万人で過去最高となりました。

2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり大きく減少したものの、日本政府は2030年度の訪日外国人旅行者数6,000万人を目標に掲げ、インフラや宿泊施設の整備を進めたり、外国人労働者の受け入れの政策を打ち出したりしています。

つまり、オリンピック・パラリンピック及び万国博覧会の開催や世界的に高まる日本文化の人気が追い風となり今後日本を訪れる外国人はますます増えることが見込まれる中で、それに比例して日本人に求められる英語力の必要性・重要性も高まるということです。

今後日本人の英語力は改善されるのか?

現状では日本人の英語力は高くないと言わざるを得ませんが、日本はすでに英語力の改善に向けて動き始めています。

例えば、教育の分野においては小学校3年生から「外国語活動」として英語が必修科目とされたり、中学校・高等学校では基本的に授業を全て英語で行うオールイングリッシュが導入され始めたりしています。

また、一般社会においては社内でTOEICの受験を義務付けて社員の英語に対する意識を高めたり、社内の公用語として英語を用いたりする企業も増えてきています。

このように、日本はこれまでなかなか取り組むことができていなかった英語という課題に対し、教育改革や社会情勢の変化への対応を通じてしっかりと向き合い始めました。

それゆえ、私は日本人の英語力は今後確実に上昇していくと考えていますし、それと同時にそういった時代の流れに取り残されることのないよう自分自身も英語力を磨いていく必要があると感じています。

まとめ

今回の記事では、日本人の英語力について、現在のレベルと今後の展望を様々な背景を含めて解説をしました。

日本人の英語力は残念ながら今のところは決して高いとは言えませんが、東京オリンピックの開催や訪日外国人旅行者数の増加などに伴い、日本人にとって英語の必要性は確実に高まってきています。

そうした中で、国による英語教育の改革や個人の意識の変化がさらに進めば、今後日本人は英語力を着実に伸ばしていくことができると思います。

将来日本が世界の英語能力ランキングでトップクラスに入る日もそう遠くはないのかもしれませんね!

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