皆さんは「留学」に対してどのようなイメージを持っていますか?
・語学に集中できる環境で、高い英語力を身に付けてコミュニケーションが取れるようになる
・異国の文化に触れることで自分の見識や視野を広げることができる
・新しい友達や仲間と一緒に有意義で楽しい留学生活を送ることができる etc.
留学には上記のように数多くのメリットがあり、人生の糧となる貴重な経験を得られることは間違いありません。
しかしながら、その反面デメリットもいくつかあります。
そのうちの1つが留学にかかる費用です。
多くの人が「留学=費用が高い」というイメージを持っており、金銭的な理由で留学に行くことを諦めてしまうというケースも少なくありません。
この記事では、海外へ留学をしたい!でも留学の費用はできるだけ抑えたい!という方のために「交換留学」という制度と実際の留学費用について私自身の経験談も交えながらご紹介をしますので、ぜひご参考にして頂ければと思います。
交換留学とは?
私は大学生の頃に1年間イギリスへ留学をしていましたが、留学を決心するにあたって最も気掛かりであったのが留学にかかる費用でした。
少しでも留学の費用を抑えるために色々と調べたところ、私は自分が通っている大学にいくつかの留学制度があることを知りました。
【留学制度の詳細については、別記事「留学制度について徹底解説!国は選べる?大学や会社からの支援はある?」をぜひご参照下さい!】
私はその留学制度の中の1つである「交換留学」という制度を利用して留学をしました。
交換留学とは、国外の提携している大学同士で文字通りに学生が交換され、それぞれの学生はその国外の大学で学ぶことができる制度です。
例えば、日本の東京大学は、アメリカのイェール大学やワシントン大学等と協定を結んでおり、交換留学先として提携しています。
そして、この交換留学には学生にとって非常に多くのメリットがあります。
交換留学のメリット① 留学先の授業料がかからない
これが交換留学の最大のメリットと言っても過言ではありません。
交換留学では、自分が通っている大学の授業料を通常通り納めてさえいれば、留学先の大学での授業料は支払う必要がありません。
これが交換留学ではなく私費留学であった場合は、自分の通っている大学と留学先の大学の両方に対して授業料を支払う必要があります。
1年間の私費留学の場合、一般的には約200〜300万円の留学費用がかかると言われていますので、交換留学がいかに金銭的に恵まれているかが分かるかと思います。
交換留学のメリット② 留学中は休学扱いにならない
交換留学では、留学に行っている間も自分の大学の在学期間にカウントされます。
つまり、留学の間にわざわざ休学をする必要はなく、周囲と同じく4年で大学を卒業することが可能です。
学費や就職活動のことを考えると非常に有利ですよね。
一方、私費留学で半年〜1年間の長期にわたって留学をする場合は、自分の大学を休学して留学に行く必要があるため4年で大学を卒業することができなくなってしまいます。
交換留学のメリット③ 留学先での取得単位が認定される
留学先の大学で取得した単位が、自分の大学の単位として認定される場合があります。
当然ながら認定の基準や条件、認定される単位数の上限等は大学によって異なりますが、留学先で取得した単位の科目と近い自分の大学の科目が取得した単位として認定される場合が多いです。
留学先で勉強ができ、かつそれが自分の大学の単位にもなるなんて、一石二鳥というかなんか得をした気分になりますよね。笑
ちなみに私の場合は、留学先の大学では主に教育学や心理学を1年間学んで単位を取得し、帰国後に自分の大学ではそれらが合計で12単位として認定されました。
留学奨学金が支給される場合もある
これは大学によって大きく異なる部分ではありますが、私が通っていた大学では交換留学の学生に対して留学奨学金の支給がありました。
留学奨学金は、留学先の大学の授業料はもちろん留学先での住居費や食費など生活費の一部を大学が学生に対して奨学金という形で支給し、援助するためのものです。
当然ながら支給の内容や金額は大学によって異なりますが、基本的にはこの留学奨学金は給付型であるため、学生は帰国後に返済をする必要はありません。
学生にとっては留学にかかる自己負担金を大きく軽減できる、非常にありがたい制度です。
ちなみに、私が実際に大学から支給された留学奨学金は以下の通りです。
<授業料>
自分の大学に通常通り授業料を納めることによって、留学先の大学の授業料(年間で約150万円)は全額免除されました。
留学をする大学によって授業料は異なりますが、提携している大学である限り授業料は全額免除となります。
<住居費>
私は留学先では大学の学生寮に入りましたが、その寮費の全額が住居費として支給されました。
寮費は月に約6万円であったため、金額にして1年間で約70万円が支給されました。
ちなみに、支給される住居費は留学先の大学の学生寮のうち最も安価な寮の寮費をベースとした金額が全額支給され、寮費がより高いところを選択した場合はその差額は自己負担になるという規定でした。
<食費>
一律で毎月3万円が支給されました。
金額としては大きくありませんが、基本的には留学先では自炊で過ごしていたため支給されるだけでも十分でした。
まとめ
今回は交換留学という制度の概要と留学費用、留学奨学金についてご紹介しました。
留学はどうしても費用がかかるものですが、今回ご紹介した交換留学をはじめとする留学制度を有効に利用することで自己負担額を軽減させることが可能です。
留学を考えていらっしゃる方は、まず様々な学校や留学制度を幅広く調べ、自分に合ったものを見つけることから始めてみてはいかがでしょうか?