英検とは?正式名称や一次・二次試験の内容、申込から合否確認まで解説!

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皆さんは英語検定(英検)を受験したことはありますか?

私自身は学生時代、通っていた高校では毎年団体受験があり、定期的に英検を受験していました。

受験結果が届いた日にはクラスメートとお互いに見せ合ってはしゃいでいたのを今でも覚えていますが、特に友達が受かって自分が落ちていた時は最悪な気分でしたね(笑)

そんな英検ですが、英語力を示す指標の一つとして日本有数の非常に重要な検定試験です。

この記事では、英検とはどのような検定試験であるか、正式名称や試験内容など基本的な概要に加えて、申し込みから合否結果の確認方法まで広く解説します。


この記事の内容は、2020年5月現在のものです。

最新の英検の情報については、「公益財団法人 日本英語検定協会」のウェブサイト(https://www.eiken.or.jpをご参照下さい。


英検とは?

英検は、正式名称を「実用英語技能検定」といい公益財団法人 日本英語検定協会が運営を行う国内最大規模の英語検定試験です。

日本英語検定協会は、文部科学省の後援のもと、1963年に実用英語の普及・向上を目的として創設されました。

英検は現在、日本においてはTOEICと並んで最も知名度の高い英語の検定試験であり、文部科学省後援の民間資格として社会的に広く認知されています。

英検の検定試験自体は年3回行われており、2018年度の受験者数は約385万人にのぼります。

受験者の多くが小学生から大学生の学生ということはよく知られていますが、2018年度では受験者の9割にあたる約345万人が学生でした。

英検を受けることは単純に英語の勉強になるだけでなく、大学入試や海外留学の優遇処置の要件として利用できる場合もあります。

それが受験者のほとんどを学生が占めている最大の理由ではありますが、英検がいかに学生にとっては身近なものであり、かつ強く支持されているかがこの受験者数の数字を見ただけでも分かりますよね。

英検で受験可能な級としては、中学初級程度の5級から始まり、4級、3級、準2級、2級、準1級、そして大学上級程度の1級まで、全部で7つのレベルに分かれています。

レベルの目安としては、文部科学省が2018年度に発表した「英語教育実施状況調査」によると、英検3級レベル相当以上の英語力を有している中学生は23.9%、英検準2級レベル相当以上の英語力を有している高校生は20.5%となっています。

また、一般的なTOEICスコアとの比較では、英検準2級で250点、2級で550点、準1級で800点、1級で950点と言われています。

これらTOEICスコアの上がり幅からも見て取れるように、英検は特に2級から準1級、そして準1級から1級にかけてはレベルが一段と高くなるため、実際に受験する際にはそれなりに対策を講じておく必要があります。

ちなみに、英検は自分が受験したい級を自由に選択して受験することができます。

3級に合格していなくても2級に合格する自信があれば受験できますし、極論を言えば英検を受験したことがない人でもいきなり1級を受験できます。

そういう意味では、自分の目標とする級だけに焦点を当て、傾向と対策を明確にして勉強に取り組むことができるため、勉強に対する充実感や達成感が大きく得られるのも英検の特徴の1つと言えるかもしれません。

英検の試験の内容・形式

ここからは英検の試験の内容・形式について解説します。

まず、試験の形式は5級と4級では一次試験のみ、3級〜1級では一次試験とそれに合格した場合には二次試験となっています。3級〜1級については二次試験にも合格して初めてその級に合格したことになります。)

次に、試験の内容としては一次試験は筆記試験となっており、試験問題の構成は5級と4級ではリーディングとリスニング、3級〜1級ではリーディング、リスニング、そしてライティングが出題されます。

一方、二次試験は個人面接試験となっており、英文の音読やQ&Aをはじめとした面接委員との受け答えがメインのスピーキングテストになります。

英検では級によって試験の内容や形式が異なりますが、級が上がるにつれて試験問題自体が難しくなるだけでなく、問題数が増えたり試験時間が長くなったりなど検定試験としての難易度が上がるという特徴があります。

ここで、全ての級の試験についてご紹介したいところではありますが、そうするとかなり長くなってしまいますので、詳しくは日本英語検定協会のウェブサイトの「試験内容・過去問」のページ(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/)をご参照頂ければと思います。

全ての級をご紹介はできませんが、ここでは例として、各級の中でも高校卒業程度の「2級」について一次・二次試験の内容や形式をご紹介します。

英検の試験とはどのようなものなのか、そのイメージを持つ上でのご参考にして下さい。

一次試験について(例:2級の場合)

一次試験は筆記試験になります。

2級の試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3つのセクションがあり、試験時間はリーディングとライティングが合わせて85分、リスニングが25分の計110分です。

まず1つ目のリーディングについて、このセクションでは大きく「短文の語句 空所補充」「長文の語句 空所補充」「長文の内容 一致選択」の3つの課題に分けられます。

「短文の語句 空所補充(20問)」と「長文の語句 空所補充(6問)」はそれぞれ短文・長文の中で空所があり、その文脈に合う適切な語句を選択します。

長文の内容 一致選択(12問)」はEメールの本文などのパッセージを読み、その内容に関する質問に対して正しいものを選択します。

これらリーディングの課題は全て4つの選択肢から1つを選択して回答するマークシート方式なので、このセクションでいかに得点を稼げるかが重要になります。

 

2つ目のライティングは、課題は1問のみで、指定されたトピックについて英作文を書く記述式となっています。

自分の意見とその理由が明確に示されているか、英文の構成や流れが論理的であるか、適切な語彙を正しく使えているか、といった観点で採点されるため、それらを意識した回答が必要となります。

最後の3つ目のリスニングですが、このセクションは「会話の内容 一致選択(15問)」と「文の内容 一致選択(15問)」の2つの課題があります。

リーディングと同じマークシート方式で、会話文や説明文を聞き、その内容に関する質問の答えを4つの選択肢から1つを選択します。

注意点としては英文が流れるのは1回のみであるため、全文は難しくとも内容に直結するキーとなるような単語やフレーズを聞き取れるかがポイントになります。

以上が1次試験の簡単な内容になります。

2級の一次試験の合格ラインは65%とされていますが、この数字が示す以上に難しい試験であるため、傾向と対策をしっかり行って万全の準備で挑むようにしましょう!

ちなみに、一次試験に合格したものの残念ながら二次試験で落ちてしまった場合は、一次試験に合格してから1年間は一次試験が免除されて二次試験から受けることができます。

そういう意味でも一次試験に合格することは大きな意義があると言えます。

二次試験について(例:2級の場合)

一次試験に合格すると、次は二次試験です。

二次試験は個人面接試験(受験者と面接委員の1対1の面接)で、試験時間は約7分です。

試験の課題は全5問で、それらは「音読(1問)」「パッセージについての質問(1問)」「イラストについての質問(1問)」「受験者自身の意見(2問)」となっています。

試験の始まり方としては、まず受験者が面接室に入室すると面接委員から氏名や受験級等の確認があります。

簡単な挨拶を交わした後、面接委員からパッセージ(文章)と3コマのイラストが印刷された「問題カード」が手渡され、そこから試験が始まります。

「音読」と「パッセージについての質問」では、まず60語程度のパッセージを20秒間黙読します。

そしてそのパッセージを音読し、続いてパッセージの内容についての4つの質問に答えます。

「イラストについての質問」は、3コマのイラストの展開を説明する課題です。

まず、問題カードに描かれたイラストを見ながら20秒間で説明を考えます。

展開説明の言い出し部分は問題カードに印刷されているため、その通りに説明を始める必要があります。

「受験者自身の意見」では、ある事象や日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べることが求められます。

過去の出題例には環境や新しいエネルギー、ペット産業、オンライン会議など、社会性のあるトピックが多くなっています。

以上が二次試験の簡単な内容です。

評価の基準は、応答内容や発音、語彙、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などで、合格ラインは得点にして約70%と言われています。

二次試験の合否の分かれ目は事前準備にあります。

準備をせずにいきなり二次試験に挑むと、緊張や不慣れによる戸惑いなどから上手く対応できない可能性がありますが、事前に模擬面接試験によるシミュレーションを行なっておくことで心に余裕が生まれて試験本番でも自身の力を発揮することができます。

学校の先生や友人、知り合いに手伝ってもらって模擬面接試験を行い、二次試験を突破して下さい!

合否結果の確認

英検の合否結果の確認方法としては、一次・二次試験ともに郵送による通知とウェブサイト上での確認の2通りがあります。

郵送による通知では、受験者全員に対して試験日から約3週間後に日本英語検定協会より合否通知が届きます。

試験結果となる成績表とともに、合格した場合には合格証書もあわせて送付されます。

ウェブサイト上での確認では、日本英語検定協会のインターネット上のサービスである「英ナビ!」において合否結果の閲覧ができます。

「英ナビ!」の利用には会員登録が必要となりますが、郵送による通知よりも約1週間早いこととなる試験日から約2週間後に合否結果が確認できるため、少しでも早く合否が知りたいという方にはおすすめです。

ちなみに、2〜3週間も待てない!試験が終わった直後から結果が知りたい!というせっかちな方もいらっしゃるかもしれません(笑)

そうした方には、日本英語検定協会のウェブサイト上で公開される解答速報を確認するという方法もあります。

解答速報は一次試験の試験日翌日に公開されますので、一次試験の試験中に問題用紙に自分の回答を書き留めておくことで、翌日には解答速報を元に自己採点を行って合否判断の材料にすることが可能です。

まとめ

今回の記事では、英検の概要から試験内容・形式、合否確認の方法について解説しました。

英検は受験者の多くが学生であるように、学生にとっては今後の進路にも関わるような重要な試験であると言えます。

一方で、社会人の方、特に英語の勉強に取り組んでいる方にはて自身の実力を試すには英検は最適ですし、社会人になってから試験を受けるということ自体も新鮮な気持ちになるのでおすすめです。

英検は筆記試験だけではなく面接試験もあるという点で他の試験とは一線を画しており、異なる緊張感もありますが、その分だけ合格した時の喜びも大きくなります。

その喜びを感じるためにも、ぜひ受験をして良い結果を得られるよう取り組んで下さいね!